<横浜3-2阪神>◇8日◇ハードオフ新潟
体が自然に反応した。阪神桧山進次郎外野手(41)が、2点を追う7回2死三塁、スタンリッジの代打でコールされた。無失点に抑えられてきた高崎が投じた初球の外角ストレート。シャープにバットを出して、きれいに三遊間を破った。技ありの適時左前打。劣勢に沈んだチームを鼓舞する反撃の口火を切った。
桧山
そう(真っすぐ狙い)いうわけじゃないけど、あ、と思って素直にバットが出た。
前日も7回に1死一塁で代打に出て初球を打って左飛。積極性は失わず、本能がバットを振らせた。
開幕の4月12日広島戦以来となる今季2打点目をマーク。これで通算代打打点は真弓監督と同じ「86」となって、球団3位タイに浮上した。阪神ひと筋20年目を迎えた「代打の神様」が切り札の存在感を見せた。
日々の積み重ねのたまものだ。4月22日横浜戦以降8試合連続で出番がなかった。5月5日巨人戦では遊ゴロに倒れた。「久しぶりに打席に立ったなというかね。ただ体は全然大丈夫やから、あとはゲーム勘だね」と意欲を燃やしていた。試合前練習でもわずかな時間を見つけて打撃フォームをチェックする。この日は5日巨人戦から3試合連続での代打起用。ひと振りできっちり仕事を果たした。
桧山
打ったことに関しては素直に喜びたいが、次にまた打てるように頑張ります。
チームは今季2度目の3連敗を喫して、笑顔はなかった。ただ「代打の神様」はどんな場面でもチームに貢献するために、黙々と準備を整える。【益田一弘】



