<巨人3-4横浜>◇11日◇東京ドーム

 巨人原辰徳監督(52)が、打撃不振の小笠原道大内野手(37)を名指しで敗因に挙げた。不動の3番打者は、逆転に成功した後の5回2死一、二塁と7回2死一、三塁で、空振り三振に倒れた。原監督は「ガッツの打撃で勢いが遮断されている」と指摘した。先発した沢村拓一投手(23)は7回4失点で3敗目。チームは3連敗で、阪神と同率の最下位に転落した。

 敗戦後の監督会見。沢村の被本塁打が目立つとの質問に応えながら、自然と矛先が小笠原に変わっていった。

 原監督

 そりゃ、100%(の投球)はないですよ。しかし、いろんなことを経験しながらね、そういうことでも、打線がカバーしていかないとね。やはり、名前をあえて、今日は言ってしまうけど、相手の術中にはまるようなガッツのバッティングというのは、勢いを遮断するよね。ウチの中心選手なわけだから。何とかあの場面で打点をもぎ取る、そういう状況にならないと、やはり、まだまだ沢村は若いわけだからね。沢村は責められない。

 原監督が、個人名を名指しするのは異例のこと。前日10日の敗戦後には「今はまだカッカしているから、そうした質問に応えると、余計なことを言うといけないから」と、先発した東野への個人攻撃を自重したが、この日は言わずにいられなかった。

 小笠原は要所でブレーキの連続だった。3点奪って逆転し、なお5回2死一、二塁。左腕の大原慎は、外角一辺倒でかわしに来た。7球すべて外角だった。フルカウントから最後のスライダーに空振り三振。7回もスライダーだった。2死一、三塁の好機で、左腕篠原の外角スライダーに空振り三振に倒れた。1回は見逃し三振。4打席中、3打席で三振だった。

 難産の末に通算2000本安打を達成。重圧から解放されての安打量産を期待したが、簡単にトンネルは抜けられない。監督に指摘されるまでもなく、本人も責任を受け止める。だからこそ、ガッツは報道陣の前で足を止めて「何とかしたかったのですが、うまくいかなかった。(打撃の感覚は)特に悪くない。連敗しているけど、同一カードで3つやられるわけにはいかないので、明日はみんなで集中してやっていきたいと思います」と話した。

 開幕前の構想、「近未来打線」ではガッツは5番だった。今後の打線のテコ入れについて、原監督は「組み替えたところで、果たしてどうなんだろう。調子の悪い選手が多すぎます。彼ら1人1人が自立して引っ張ってくれるようなね、そっちを願う方が、得策だと思うね」と否定的。小笠原の復調を待つ姿勢を示した。チームは3連敗で同率最下位に-。転落を止めるブレーキが欲しい。【金子航】