<巨人4-3広島>◇8日◇東京ドーム

 巨人原辰徳監督(52)が描いた“台本”を役者たちは完璧に演じきった。3点ビハインドの6回から登板した3人の救援投手が、4イニングをパーフェクトリレー。前カードのヤクルト戦ではサヨナラ負けが2試合と、救援失敗が敗戦に直結していただけに、原監督は「金刃も非常に良かったし、山口がしっかりね。後半はシナリオ通りの継投ができました」と拍手を送った。

 悪い流れを断ち切ったのは金刃憲人投手(27)だった。6日のヤクルト戦に先発。2回途中4失点でKOされ、翌日から中継ぎに配置転換。中1日で与えられた役を必死にこなした。「必死で、どんな形でも、0に抑えるんだと思って投げた」。演じる役は変わったが、チームの勝利のために、汗をかいた。

 6回裏に1点をリードした瞬間、ダブル主役の出番だった。7回から山口鉄也投手(27)が2イニングをパーフェクト救援。「チームが勝つために、疲れとか言ってる場合じゃないです」と謙虚に振り返ったが、外野にさえ打球を飛ばさせず、剛腕で広島打線を黙らせた。

 トリは「形はともかく0点に抑えようと思った」久保裕也投手(31)が務め、今季初セーブ。5連打を含む6安打での見事な逆転劇とともに、救援陣のパーフェクト“演技”も光り輝いていた。【久保賢吾】