4位からの巻き返しを狙う巨人が、後半戦のスタートを大黒柱不在で迎える。10勝、防御率1・50とリーグ2冠の内海哲也投手(29)が25日、左肩の打撲で出場選手登録を抹消された。原監督は「1回飛ばして、10日間で整えてもらうということ」と説明。30日のヤクルト戦(神宮)での首位たたきを託されていたが、回避が決まった。

 アクシデントが起きたのは24日のオールスター第3戦だった。楽天嶋のライナー性の打球が左肩に直撃。一夜明けても腫れは引かなかった。この日は東京ドームでアイシングなどで治療。「昨日、今日で少しずつ良くはなっています。10日間で治して、帰ってこられるように」と8月4日阪神戦での最短復帰に意欲を見せた。

 今季のチームを象徴するような離脱だった。開幕前に正捕手の阿部が右ふくらはぎを負傷。開幕後は守護神の山口が左胸痛で離脱し、高橋由、小笠原、亀井も一時離脱した。7月には脇谷が骨折、ラミレスは右足甲の打撲で前半戦最後の6試合を欠場した。74試合終了時点で、主力の離脱は8人目と異常事態だ。

 先発ローテーションの再編に迫られた。現在、先発ローテはゴンザレス、西村、小野、沢村、昇格予定のトーレスまでが確定。「先発6人目」をかけ、争いが始まる。今日26日から朝井が合流。この日シート打撃に登板した小山、福田、藤井らも候補に挙がる。選手の状態を慎重に見極めた上で、6人目を決めることになりそうだ。