<ヤクルト2-4横浜>◇18日◇神宮

 ヤクルトの9連勝を止め、自身の5連敗を止める5勝目にも、横浜高崎健太郎投手(26)に笑顔はなかった。「最後の最後に打たれて、マジ悔しいっす」。8回を終えて2安打無四球。二塁も踏ませない初の完投完封ペースながら、9回あと1死から8球粘られた田中に痛打された。3点リードでも、尾花監督は「(走者をためると)後に行く投手が大変だから」と非情の降板指令。高崎は直後の締まらない展開もあって、7月26日以来の白星を素直に喜べなかった。

 それでもチームにとって連勝は、3連勝を記録した6月29日以来。先制弾の村田が守っていて「いつもと違う躍動感があった」と感心したように、今季まだ9回完投勝利もいない投手事情で、チーム勝ち頭でもある若手の台頭は明るい材料になった。高崎は「悔しいけど、無駄な走者を出さなかったことは収穫」と自信をつかんでいた。