<西武3-5オリックス>◇4日◇西武ドーム

 先手必勝よ。オリックスが西武との3位攻防第1ラウンドで逃げ切り勝ちだ。2回無死一、二塁で李承■内野手(35)がバックスクリーン右へ先制3ラン。「スンちゃん、大きかったよ、そら」。岡田監督らしい最上級の褒め言葉が飛び出た1発で主導権をとり、5回の中押しの2点とともに優位に運んだ。

 「大事な試合だと誰でも知っている中、必ず打たないといけないと思った。ストライクゾーンに来たら打とうと。ミーティングで特に指示はない。個人個人でもうデータがあるから」

 1ボール1ストライクからど真ん中にきた直球を仕留めた。前日3日に「(内角を)意識させないと」と発言した涌井の内角を狙った失投を見逃さず、精神的にもダメージを与える先制パンチだった。これで西武戦は3戦連発。9月以降6発とCS争いで力を発揮している。

 この日も岡田監督と渡辺監督は目を合わさず、一切あいさつはなし。死球を巡る小競り合いを重ねてきた遺恨は残ったままだが、中継ぎも総動員して力でねじ伏せた。相手の自力でのCS進出の可能性を消した。「残り10試合やろ。みんな分かってることや」。指揮官がラストスパートの号令を出した。【押谷謙爾】※■は火ヘンに華