V奪回を狙う巨人が、背番号の大シャッフルを行うことが11月30日、分かった。盗塁王を獲得した藤村大介内野手(22)が「54」→「0」に昇格。松本は「32」→「31」に再び変更し、来季の雪辱を期す。シーズン終盤で1軍に定着した橋本が「65」→「32」、実松が「53」→「27」、星野が「95」→「60」、隠善が「69」→「52」、市川が「27」→「69」へ変更する。

 競争意識を活性化させる大シャッフルだ。4年目の藤村は今季1軍初昇格。打率2割2分2厘ながら、一時は2番を任され、盗塁王にも輝いた。08年には当時2年目だった坂本がさらなる期待を込め「61」→「6」に昇格。球団の期待に応えるかのように、初の3割超えとなる打率3割6厘をマークした。坂本と同じ道を歩むことが期待される。

 巨人の「0」と言えば、昨年4月にくも膜下出血で急逝した木村拓也コーチ(享年37)が背負った番号。自己犠牲の精神で、チームの勝利に貢献する象徴的な選手だった。今季はロッテから移籍の「つなぎの4番」大村が背負った。藤村も貴重なつなぎ役として期待されるだけに、ピッタリな番号と言えそうだ。不動のレギュラーへ、来季は「0」から再スタートを切る。