DeNA中畑清監督(58)がアスレチックスをFAとなった松井秀喜外野手(37)に公開ラブコールを送った。「中畑清新監督の就任を祝う会」が17日、都内のホテルで約1500人を集めて開かれ、駆け付けた松井に「センターならDeNAでも使えるかもしれない」と本気のオファー。また巨人長嶋茂雄終身名誉監督(75)も姿を現し、94年巨人で日本一になった時以来の「長嶋・中畑・松井」の3ショットも実現した。
中畑監督が1500人の出席者を前に松井にラブコールを送った。巨人時代の恩師である長嶋終身名誉監督と、自身が巨人打撃コーチ時代の教え子である松井が壇上に上がり、祝辞を述べた時だった。司会の徳光和夫アナから「ミスターの伊東キャンプで中畑さんは守備がうまくなりましたよね」と水を向けられると、黙っていられなかった。
中畑監督
「DeNAも守りがしっかりしたチームにしたい。松井は下手だったからな」
長嶋終身名誉監督
「そんなに下手じゃないよ」
松井
「センターでゴールデングラブ賞を3回とってるよ」
中畑監督
「センターで3回とったならDeNAでも使えるかもしれないな」
松井
「え~」
まるで漫才のような掛け合いで公開オファー。さらに徳光アナが加勢する。
徳光アナ
「松井君、DeNAの春田オーナーも待っているそうです」
松井
「長嶋監督がOKと言わないと行けないそうです」
長嶋終身名誉監督
「ハハハ」
サラリとかわされてしまったが、中畑監督は本気だった。
「冗談じゃないですよ。日本球界のために勇姿を見せてほしい。チャンスがあったら」と話した。4年連続最下位チームの立て直しに松井のようなスター選手の加入は欠かせない。高田GMも「日本に戻るという話があれば、うちとしては必ず名乗りを上げる。力を貸してほしい」と本気度をアピールした。
松井にとって中畑監督は巨人入団時の打撃コーチ。「何を教わったか何一つ覚えていない」と冗談交じりにエールを送った。それでも94年に巨人が日本一になった時の長嶋監督、中畑打撃コーチ、4番松井の3ショットが18年ぶりに再現され、会場はこの日一番の盛り上がりを見せた。
中畑監督は当時を思い起こし、「長嶋監督からは空振り三振しても全く怒られなかった。ただ、見逃し三振すると烈火のごとく怒られた。闘争心がないのが一番ダメなこと。ミスしても戦う姿勢があればいい」と、ミスター流で指揮を執ることを明言した。
古巣巨人への闘争心にも火が付いた。「戦いたい相手は原ジャイアンツ。若い選手と最後まで戦い抜く姿勢を見せることを約束します。“てっぺん”を意識して戦っていく」と自らを奮い立たせた。長嶋終身名誉監督や松井ら約1500人からの激励を受け、中畑監督の勢いはますます加速しそうだ。【鳥谷越直子】



