巨人のスピードスター復活のキーワードは「前へ、前へ」だ。巨人松本哲也外野手(27)が18日、新打撃フォームをものにしてのレギュラー奪取を誓った。09年から2年連続で2割8分以上の打率を残す主力として活躍したが、昨季はわずか19打数1安打。「ポイントは近い方がいいと思っていた。でもボールが変わって飛ばなくなり、負ける部分があった」とモデルチェンジの必要性を痛感した。

 昨秋からポイントをボール約2個分、投手寄りに置くイメージに変更。「強くたたける」との好感触を得て、新打撃の鍛錬を重ねた。この日も宮崎での合同自主トレで打撃練習を行い「感覚がつかめてきた。間ができるようになりましたね」と声を弾ませた。ラミレスが抜け、外野の定位置争いは激化するが「そこに入れるようにしたい」と闘志を前面に出す。「頑張るしかないですから」。09年新人王はがむしゃらに、復活への道を前進する。