DeNA中畑清監督(58)がノリノリで甲子園に乗り込んだ。今日22日からの阪神戦に向け、仙台から空路で大阪入り。監督としては初見参となる虎の聖地に到着するなり、阪神が実施する「B級ご当地グルメ」企画の試食会場に“乱入”。昼食直後で満腹にもかかわらず、「健康優良児です」と、ソースかつ丼をほおばった。

 ユニホームでの甲子園は、巨人打撃コーチの94年以来。「お前は巨人の顔じゃない、縦じまを着ろってヤジられたな」。思い出深い敵地に自然とテンションも上がっていた。

 室内練習場で行われた全体練習では、フリー打撃で今季“初登板”。通算150勝を懸け、24日第3戦で先発予定の三浦には「200勝するにはどうすればいいかという答えが見える1年になる。150勝は通過点」と200勝指令でハッパを掛けた。精力的に動いた最後は、雨の中グラウンドを視察した。「明日はうるさいぞ、ファンが。でもいいじゃん、いいじゃん。盛り上がるな」と、うれしそうに満員の中での一戦を思い描いていた。

 ここまで4勝4敗1分けと五分の阪神戦。「力を出し切ることに集中できる相手。欲もないし雑念もない」。カツを食べ、活を入れ直した中畑監督。全力で虎狩りに臨む。【佐竹実】