球界一丸となって「浩二ジャパン」を盛り上げる。プロ野球実行委員会が1日、都内で開かれ、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表監督に内定した元広島監督の山本浩二氏(65)を全面的にサポートする方針を確認した。NPBは大詰めを迎えたパ・リーグのV争いが決着するのを待って正式発表する方針。この日も具体名は挙がらなかったが、日本ハムの島田利正球団代表が「誰が監督に決まっても、12球団でフルサポートしましょう」と、大会3連覇へ結束を呼び掛けた。
NPBは代表監督の決定をパ・リーグのペナントレースが決着してから正式発表する方針を固め、この日も山本氏の名前を公表することを控えた。都内で取材に応じた山本氏も、集まった報道陣を前に「なんとも言えん。ノーコメントなのよ。パ・リーグがこういう状態でしょ。それで分かってほしいのよ」と苦笑い。暗に認めつつも、V争いへの配慮に理解を求めた。
ただ、周囲では早くも歓迎ムードが漂った。楽天星野監督は、報道を見て「そりゃ、めでたいよ。いいことだ」と、親友でもある山本氏の就任を喜んだ。北京五輪では、ともに日本代表のユニホームを着て戦った仲でもあり、今後検討していくコーチ人事について、若手起用を勧める考えも示した。
実行委員会でも加藤コミッショナーの口から山本氏の就任が報告されることはなかったが、12球団の代表者たちは混迷を極めた監督問題が決着したことを歓迎した。チーム編成やスポンサー契約の面でも人選が急がれる中、選任を一任されていた加藤コミッショナーは、土壇場でソフトバンク秋山監督の説得に失敗。混迷が当分続くことも覚悟していた矢先に、大役を引き受けてくれた山本氏に救われた。
こうした経緯もふまえ、実行委員会では12球団が結束して山本氏を支えていくことを確認した。侍ジャパンのビジネス面を担当する日本ハム島田球団代表は「監督が誰に決まったとしても、12球団でフルサポートしましょう、という話をしました」と、新監督のために球界一丸となることを約束。チーム編成などにも最大限協力していく構えを見せた。
NPBはレギュラーシーズン終了後の10日をメドに正式発表する予定。山本氏の意向もふまえ、コーチ人事や選手選考をすみやかに進めていく。監督決定までのゴタゴタを逆に力に変え、過去2回に引けを取らない侍ジャパンの結成に全力を注ぐ。
◆山本浩二(やまもと・こうじ)1946年(昭21)10月25日生まれ、広島県出身。廿日市高から法大を経て、68年ドラフト1位指名で広島入り。75年首位打者。78、80、81、83年本塁打王。79~81年打点王。75、80年MVP。外野手でベストナイン10度。通算成績は2284試合2339安打、536本塁打、1475打点。打率2割9分。広島監督を2期10年務め、91年リーグ優勝。08年北京五輪守備走塁コーチ。08年野球殿堂入り。右投げ右打ち。



