ツインズを自由契約となった西岡剛内野手(28)が、20日に阪神への入団会見を行うことが17日、分かった。古巣ロッテやオリックスなどに続き、9日に阪神と大トリ交渉に臨んだ。2年6億円(推定)の条件提示を受け、この日までに大筋で合意した模様。正式に入団を表明する方向だ。

 五十嵐の獲得交渉が不発に終わった阪神だが、今オフの目玉補強は西岡だった。俊介が付けている背番号「7」も提示し、内野の強化に力を注いだ。夏場から獲得に動いた熱意も西岡サイドに届いた。入団会見には、秋季キャンプ終了直後の和田豊監督(50)も同席し、花を添える。坂井信也オーナー(64=電鉄本社会長)もあいさつに出向く予定で、地元大阪のスター選手を球団総出で歓迎する。

 西岡の加入により、日本球界屈指の二遊間が完成する。野手キャプテンの鳥谷がFA権を行使せずに残留することが決定。1番西岡-3番鳥谷というプランが有力だ。和田監督は逆襲の条件に、センターラインの強化を挙げており、広い器の甲子園対策に大きく前進する。さらに機動力は確実に増し、苦しめられた統一球攻略の道筋も見えた。

 阪神は今季限りで金本と城島が現役を引退。5位低迷もあって、新たなチーム作りに取りかかっている。28歳という若さも魅力な西岡は待望の補強だ。鳥谷&西岡というスピード感ある二遊間を軸に、チーム再建を図る。