ヘ~ンシン!

 サイドスローに挑戦中の阪神二神一人投手(25)が3日、西武との練習試合に2番手登板。4回からの3イニングを1安打に抑え、3奪三振の無失点投球だ。初実戦登板の2月11日、韓国・LG戦(宜野座)で1回5失点。2軍安芸キャンプ行きを命じられた右腕がアッと驚く大変身だ。9つの目のアウトを見逃し三振で奪うなど制球力がアップ。別人のように見違える投球で1軍生き残りへ猛アピールした。

 「以前は打者になんの印象も与えられていなかった。ちょっと変えただけでも、打者からの印象が変わる手応えを感じました」

 新しいフォームが自分でも驚くほどなじんだ。「球種としては変わらないですが、変化が若干大きくなった」と改造は効果テキメン。スライダーを有効にテンポよく投げ込む投球がさえわたった。危なげない投球に和田監督も「宜野座で悔しい思いをしたからね」と目を細めた。生まれ変わった右腕が“新戦力”になるかもしれない。