勝利の喜びを被災者とともに-。阪神のマット・マートン外野手(31)が8日、東日本大震災の被災地への思いを明かした。6日に自身のホームページで「1勝ごとに米50キロを贈る」と発表。対象は東北の仮設住宅に住む被災者だった。

 マートン

 被災地に連絡したら、お米が足りていないからお願いします、と言われたんだ。

 震災直後には子ども用の日用品と100万円を寄付した。「無数のボランティアが本当のヒーロー」とたたえて被災地へ何度か足を運び、募金活動も積極的に参加してきた。ホームページではカナダのバンド、ニッケルバックの「When

 We

 Stand

 Together」を持ち出し「僕たちが共に立ち上がる時、というのがあります。この歌が、僕に自分なりの小さなことをやろうと決心させた。がんばれタイガース!」と記した。

 今できること、の答えが米だった。昨季リーグ制覇した巨人は86勝。現在3勝で150キロも、90勝すれば4・5トンにまで膨らむ。新井良の故障もあり、6日広島戦から4番に座った来日4年目の助っ人。より多くの「マートンライス」のために、1つでも多く白星を積み重ねていく。【近間康隆】