阪神に衝撃が走った。ここまで3勝を挙げるなど新人離れした好投を続けていた、ルーキー藤浪晋太郎投手(19=大阪桐蔭)が背中から腰にかけての張りを訴え、11日、出場選手登録を抹消された。先発予定だった今日12日のヤクルト戦(松山)登板は消滅したが、1軍に同行しながら調整する。入団以来順風満帆だった右腕に、思わぬアクシデントが襲った。

 藤浪がプロ入り後初めてアクシデントに見舞われた。背中から腰にかけて張りがあるため、この日、出場選手登録を抹消された。先発予定だった今日12日のヤクルト戦登板を回避することになった。

 異変が判明したのは東京から松山入りした9日。藤浪はブルペンに向かったが、指名練習中に前屈の動きを見て、違和感を感じた首脳陣が、投球練習にストップをかけた。藤浪自身も背中から腰にかけての張りを訴えたという。原因は明かされなかったが、高校時代にはなかった飛行機移動による負担が考えられる。この日の試合前練習後、和田監督は神妙な面持ちで藤浪について口を開いた。

 和田監督

 松山入りした日にちょっと背中から腰の張りを訴えていたんで、いっぺん抹消して様子を見ることにした。みなさんも見ているとおり、普通に練習もしているし、キャッチボールもしているのでまったく大ごとではありません。

 指揮官が説明したように、この日も50メートル以上の距離でキャッチボールを行うなど重症ではない模様。藤浪に対して首脳陣は5月まで完投させない方針を固めるなど、万全の配慮を施してきた。今回の抹消も大事を取っての措置とみられる。今後も病院に行く予定はないという。また疲労などが蓄積してくる時期だけに、首脳陣にとっては、張りの程度が想定の範囲内であることも明かした。

 和田監督

 もともと交流戦は1回空けようと、投手コーチとも相談していたので。ある意味、予定通りといった感じで。1カ月ちょっとだから、疲れも出る頃だからね。

 藤浪はこれまで登板前日には欠かさずブルペンに入ってきていたが、この日はブルペンに入ることすらなく練習を終えた。試合開始直後に、足早にタクシーに乗り込んだ藤浪は症状や今後の展望について、「監督の言っているとおりです」「監督に聞いて下さい」と硬い表情を崩さなかった。

 今後は1軍に同行しながら調整し、1度先発ローテーションを外れ、復帰を目指す。最短での再登録となれば22日ロッテ戦(QVCマリン)だが、これまで日曜日のデーゲームで先発してきたリズムを考えても、26日の日本ハム戦(甲子園)が復帰戦になる可能性が高い。すでに3勝を挙げている順風満帆ルーキーに、試練が訪れた。