DeNA中畑清監督(59)が、石川雄洋内野手(26)の主将降格を示唆した。24日、石川の出場選手登録を抹消した。2軍再調整を命じたのは、打率2割3分6厘と低迷する打撃より、目に余る練習態度や行動に原因があった。「自分の成績が悪い時にどう行動するかが大事だけど、ふてくされてるというか、チンタラやってるようにしか見えない。キャプテンが重荷なら、肩書を外したほうがいい」と、いつになく厳しかった。

 石川は新球団DeNAの初代主将に指名されて今年で2年目。チームを引っ張る役割を期待されたが、打撃不振になるとバットを引きずって打席に戻ったり、敗戦でも笑っていたり。主将の自覚や危機感がなく、監督は「調子はどうだって俺が聞いたら、絶好調ですってかえすのが当たり前だろう。それを、まだダメですって。そんなやつは使わない。直接話をして、言っても聞かない。今まで見たことがないタイプ」。我慢の限界だったようだ。

 2軍落ちに石川は「結果が出ていないので。モチベーションの問題。やることは変わらない。リフレッシュしてきたい」と、監督の言葉とは温度差があった。今回の降格が意味することを理解し、心や行動に変化が見られない限り、再昇格への道は遠い。【柴田猛夫】