やっぱりボールは変わっていた!

 日本野球機構(NPB)と労組日本プロ野球選手会(会長=楽天嶋基宏)の事務折衝が11日、仙台市内のホテルで行われた。選手会側から導入3年目となる統一球が「昨年より明らかに飛んでいる」との指摘を受けたNPB側は、事情を説明。昨年までが「飛ばなすぎるボール」であったことを明かし、微調整を加えていた事実を認めた。<監督、選手らコメント>

 DeNA中畑監督

 飛ぶ、飛ばないも含めたボールの規格、ルールはNPBがしっかり決めてくれればいいことだと思う。ただ、この段階で今回の内容が発表されることには違和感がある。12球団に対して、開幕前に通知すべきだったのではないかと思う。

 ロッテ角中

 自分自身、去年よりフェンス直撃の当たりが増えた。明らかに前と違うのは分かっていたし、ああ認めたんだなという感じ。今からボールが変わるわけではないので、僕らがやることは変わらない。

 西武栗山

 大変びっくりしています。ただ、野球をやることは一緒なので、そういうことは気にせずにやっていきたいです。

 西武秋山

 どうなのかな、という思いもありましたが、びっくりです。でも、一生懸命プレーすることに変わりはありません。

 西武牧田

 数字を見る限り、変わったのかな、という思いはあった。シーズン開幕から知っていれば…とは思います。

 ヤクルト池山打撃コーチ

 そうだったんですね。昨年は2軍コーチだったのですが、6月の頭ぐらいからボールを持った感触が変わっていたような気がしていました。今年は明らかに飛ぶなと思っていました。

 DeNA友利投手コーチ

 正直なところ、(去年と比べて)違いは感じていたので、順応しなければいけないと思っていたが、なるだけ早く知りたかった。対応策を練ります。

 ロッテ鈴木

 個人的には今年プロ初本塁打が出て良かったですけど、逆に守備では「いかないな」と思った当たりがホームランになっていた。変わったことを認めてくれるなら、それでいいかなと思います。

 広島鈴木清明球団本部長(NPB選手関係委員長)きょうはボールの話をしたということしか言えない。宿題みたいなものがあるのでこちらで検討する。選手からいろんな話はあるが(球の変更を)聞いたことはなかった。

 日本プロ野球選手会・石渡進介弁護士

 飛ぶ、飛ばないということを議論しているのではない。変わるなら変わると言ってくれないと困る。出来高とか投手の攻め方とかも変わってくる。なんでそうするのか、ファンとコミュニケーションするべきだ。