<ソフトバンク0-2オリックス>◇21日◇ヤフオクドーム
ハイ参りました。ソフトバンク打線がオリックスのエース金子に1安打0封とひねられた。8回2死で代打柳田悠岐外野手(24)が二塁打を放つまでノーヒット。無安打無得点こそ阻止したが、今季5度目の完封負け完敗だ。首位楽天も敗れ、6ゲーム差キープは不幸中の幸い。秋山幸二監督(51)は完敗を受け流して切り替えた。
右翼ポール際を襲った弾丸ライナーのファウルに球場がざわめいた。8回2死。2三振していた江川の代打柳田がカウント1-1から内角スライダーを強振した。ここまでエース金子の前に無安打無得点。残りアウト4個で快挙を許してしまう状況だった。「正直言ってプレッシャーはなかった」。むしろ先発を外れた悔しさがあった。「みんなが打っていないから打ってやろうと」。2-2から金子の100球目チェンジアップを右中間にはじき返す二塁打。この試合最大の歓声を浴びた。
終わってみれば記録達成を阻止したこの1安打だけ。完封勝利を引き立てる役に回った。秋山監督はさぞやご立腹と思いきや…笑い飛ばすような口調だった。「完敗、完敗。褒めるしかない。狙い球を絞らせない。コントロールも良かった。なかなか打てる球がなかったってことでしょう。こういう投球をされることもある」。どの球種でもカウントをとり、勝負できる相手エースをべた褒めした。
昨年のリーグ最終戦ではオリックス西に無安打無得点を許した。秋山監督が試合後のセレモニーで「これは悔しい。このままじゃ終われない」と、選手全員にマイクを突き付けての公開反省会を行ったのは有名な話。1安打だからOKではないだろうが、残り37試合へ気持ちを切り替えることを優先したようだ。
試合後、秋山監督は首位楽天の敗戦を中継映像で見届け、帰路についた。6ゲーム差と自力Vの可能性をキープし、まだ戦うことができる。どんな負けでも、1敗は1敗。カード勝ち越しで首位にプレッシャーをかけるのみだ。【押谷謙爾】



