レッツ、ゴー、タイガース!

 阪神に専属のチアリーディングチームが結成されることになった。17日の坂井オーナーへの定例報告で了承され、来季からの活動開始へ向けて急ピッチで仕上げていく。球団専属のチアは、広島を除く11球団目。16~20人での構成を想定し、近日中にもメンバーの募集を始める。

 熱い聖地が彩られる。敵地では当たり前のようにあった「華」が、甲子園にも咲くことになった。球団関係者は「女性が球場へ足を運ぶきっかけになればうれしいですね。ファン層を広げていきたい」と気合十分だった。鍛え抜かれたボディーと固いチームワークによるダンス、そして爽やかな笑顔で、甲子園を盛り上げていくことになる。

 実に36年ぶりの復活だ。阪神のチアチームは78年にできたことがある。タンクトップにショートパンツ、白い長靴下で美脚ぶりが目立つファッションだった。ホームランを打った選手を出迎えるなど華やかに活躍したが、なぜか史上初の最下位…。わずか1年で消滅となってしまった。

 多くの球団がチアチームを持つ現状に、近年は「復活論」が出ていた。今季は甲子園で28勝29敗3分けと黒星先行。本拠地で2年連続の負け越しとなり、チーム関係者も「まさに勝利の女神になってくれれば」と期待を寄せる。踊り専門ではなく、ボールガールやリリーフカーの運転などの裏方役もこなしていく予定。選ばれし「虎ガール」が、美しい黒土と青芝で躍動しながらバックアップする。