広島の新たな投手王国を担う若手4投手が2日、そろって契約更改に臨んだ。今季の優勝争いを支えた一岡竜司(23)中田廉(24)、戸田隆矢(21)中崎翔太(22)の4投手。今季の働きを球団に高く評価され、1600万円増の中田を筆頭に、軒並み大幅アップとなった。笑顔の4投手には、広島の未来も託されている。

 マウンド上で闘志むき出しに投げてきた表情とは全く違う笑顔だった。一岡、中田、戸田、中崎の中継ぎ4投手がシーズンの働きを認められ、納得の契約更改となった。

 今季の年俸を合わせても3900万円の4投手が、広島の貴重な戦力となった。一岡は開幕からセットアッパーを務め、20試合連続無失点を記録し、2勝0敗16ホールド2セーブ、防御率0・58を記録した。一岡が離脱したシーズン中盤以降、存在感を示したのが、中崎と戸田。戸田は貴重な左腕として30試合に登板し、中崎はシーズン終盤にはセットアッパーを任されるほど信頼を得た。中田は広島の中継ぎでただひとり1年間1軍に同行し、チーム最多66試合に登板。ワンポイントからロングリリーフまでこなした。4投手で計4810万円の大幅増も納得の働きだ。

 「何かひとつ高いものを買いたい」と言う中田に対し、一岡は「貯金します」と堅実さをアピール。中崎が実家の建て直し資金にするプランを打ち明ければ、最年少の戸田は母へ「12月が誕生日なので、プレゼントしたい」と話した。

 それぞれ満面の笑みを見せたが、来季に向けて甘えは一切ない。「若い投手がいますが、負けたくない気持ちが強い」と中崎。4投手の中で最年長の中田は「来年は中継ぎの若手のリーダーになりたい」と自覚をのぞかせる。24年ぶり悲願達成のためには、彼ら若手投手のさらなる成長が不可欠だ。【前原淳】