「我慢」の先にタイトルがある。西武炭谷銀仁朗捕手(27)と木村文紀外野手(26)がオフ期間中に東大阪市内の鞍馬山護国院で護摩行を行っていたことが21日、明らかになった。同院には昨オフ、今季首位打者のオリックス糸井、打点王の日本ハム中田が訪れ、護摩行を敢行。木村は「2人ともタイトルを取っているし、少しでも近づければという思いでやらせてもらった」と真剣な表情で話した。

 くべられた護摩木の前で約1時間、正座でお経を唱えながら精神を鍛えた。顔面が真っ赤に腫れ上がる過酷な修行に、炭谷も「相当、きつかった。でも、我慢することは野球にも生きる」と額ににじんだ汗を拭った。今季、木村は112三振でチームワースト3位。炭谷も打率2割2厘と低迷した。木村は「ボール球に手を出してしまっている。そこを我慢して三振を減らせれば、また違う形になれると思う」。我慢が2人の成績を好転させるはずだ。