駒大のDNAはやっぱり熱いぜ!

 東都大学リーグの駒大が11日、都内の同校グラウンドで始動。松本皐兵(こうへい)主将(3年=海星)が同校OBであるDeNA中畑清監督(58)に触発され、新たに「駒沢大学7カ条」を制定したことを明らかにした。

 偶然の出会いは、まさに「キヨシこの夜」だった。昨年12月25日、合宿所近くの焼き肉屋にチームメートと出かけた。来年への奮起を誓っていると、なんとDeNA中畑監督が同じ店に食事に訪れた。憧れの大先輩にあいさつに行き、主将の心得を聞くと「自分の熱を他人に伝えないとダメだ!

 お前がやっていくしかない!」と激励された。

 その言葉で主将という重責に悩んでいた松本は吹っ切れた。すぐさま本屋に走り、組織論の本を手に取った。年末年始の休暇を使ってむさぼるように読んだ。そこからひらめいたのが「駒沢大学7カ条」だった。「チームの雰囲気がいいと試合で何かしら運が出る。まずは身の回りからキチンとやることが大事。部員全員の部屋に貼ってもらおうと思います」。自らの熱い思いを共有し、士気を高めたいという考えだ。

 チームは昨秋10季ぶりに1部リーグのAクラス入り。しかしDeNAから1位指名された白崎ら主力が抜け、今季はより総合力が重要になってくる。松本は「箱根駅伝の日体大のようにチームの意識改革があそこまで結果を残した。お手本にしたい」と話す。偉大なOBの熱い思いと熱くなった主将の7カ条が浸透すれば、01年以来の1部優勝がきっと見えてくる。【島根純】