<東京6大学野球:法大12-1東大>◇第7週初日◇23日◇神宮

 法大が東大に12-1と大差をつけて先勝した。ドラフト1位候補の加賀美希昇投手(4年=桐蔭学園)が8回を被安打4の1失点でリーグトップの5勝目を挙げた。敗れた東大は26季連続最下位が決定。部史上初めてベンチ入りした女子マネジャーの斎藤ひとみさん(4年)は「勝利の女神」になれなかった。

 法大・加賀美にはドラフト会議を前に、学生最後となるかもしれないマウンドだった。8回を4安打1失点に抑え、5勝目を挙げた。「最後かもしれないという思いはありましたが、試合に入ったら勝ちたい、それだけでした」と振り返った。

 9月25日にプロ志望届を提出。早大・斎藤ら8人いる東京6大学勢ではトップ提出だった。「野球をやっている以上、プロでやりたいと。でも、僕がどうこうできる話じゃないですから」。プロとのレベル差を痛感している。「クライマックスシリーズを見ても、ストレート、変化球のコントロールも自分はまだまだ」。金光興二監督(55)も「まだまだこれから。ただこれからの方が期待できる」と話した。

 大学通算16勝10敗。最速153キロ右腕は「楽しみですが、不安の方が大きい」といいながら、会議の行方を待つ。【米谷輝昭】