横浜を自由契約となり、中日入りする佐伯貴弘内野手(40)が3日、名古屋市内の球団事務所で年俸1500万円プラス出来高で契約し、涙で恩返しを誓った。目を充血させながら会見場に登場。「連覇に力を貸してほしいという言葉をいただいた。40にして情けないかもしれないですが、契約した時にウルッときました。ありがたい。心にぐっときました。球団と落合監督に絶対、恩返ししないといけない」と話した。

 出来高は1年間代打として活躍すれば、総額で今季年俸(4500万円)に近づける設定になっているという。横浜を戦力外となったベテランを厚遇で迎えてくれた落合竜への感謝が涙となった。会見後には白板に「千万人といえども、我往かん!」と孟子の言葉である座右の銘を記した。「良心に恥じるところがなければ、千万人の敵に対しても恐れずに向かっていこう」という意味。やりがいのある働き場所が、佐伯に、1000万人の敵に立ち向かうほどの覚悟と勇気を与えた。(金額は推定)