前哨戦はWBC世界フライ級王者内藤大助(35=宮田)の「判定勝ち」。内藤と挑戦者の同級3位亀田興毅(23=亀田)戦(29日、さいたまスーパーアリーナ)の勝敗予想を、日刊スポーツは23日までにボクシングジム会長、元世界王者、現役世界王者など50人に聞いた。結果は内藤の勝利が23人、亀田の勝利が19人、分からないが8人。アンケートでは内藤の勝利予想がわずかに上回った。
因縁の対決まであと5日。日刊スポーツが独自に行った、元世界王者など関係者へのアンケートでは、内藤が辛うじて「判定勝ち」した。50人中23人が王者に軍配。内藤の変則スタイルの有効性、世界戦の経験数、亀田の打たれ弱さを挙げる声があがった。
その中で、独特の見方を示したのが大竹重幸マネジャー(協栄)だ。同マネジャーは、興毅が人生初ダウンを喫したファン・ランダエタ(ベネズエラ)戦(06年8月2日)でセコンドについていた。
大竹マネジャー
亀田はランダエタ戦でダウンを奪われたパンチのトラウマ(心的外傷)があるのか、いいカウンターが打てなくなった。いい選手だが、攻撃は最大の防御という武器をなくしてしまった。内藤が終盤にKO勝ち。
かつての「身内」ならではの視点だ。「亀田はあごが弱いという決定的な弱点がある」(木内勲・角海老ジムトレーナー)という指摘も、似たような見方から来ているようだ。
一方、19人は興毅の勝利を予想。15年前に「世紀の一戦」と言われた辰吉丈一郎とのWBC世界バンタム級タイトル統一戦を制した薬師寺保栄氏は「内藤はキャリアでごまかしてきたけど、亀田のパワーに押し切られるんじゃないかな。内藤のパンチが1発当たれば前半KOもあるが、全体的に亀田有利は変わらない」と話した。
若さとパワーの興毅、キャリアとテクニックの内藤という図式。どちらが勝つかわからないとした8人の中には、序盤の攻防で勝敗が決まるという声が複数あった。いずれにしろ、1ラウンドから目の離せない展開になりそうだ。【塩谷正人】


