<WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇11日◇東京ビックサイト○王者プーンサワット・クラティンデーンジム(タイ)判定×同級10位細野悟(26=大橋)<1回>

 いきなり王者プーンサワット、挑戦者細野ともにガードを固めて打ち合う。プーンサワットは左右のワンツーを放ち、細野はボディーからアッパーのコンビネーションで対抗。互いに接近戦を挑み、プーンサワットの鋭いパンチが光る。<2回>

 細野はガードを上げフットワークを使って左右のフックを繰り出す。プーンサワットは頭を下げて力強い左右のパンチを細野の顔面にヒット。細野は強烈な左のボディーブローをヒットさせた。激しい打ち合い模様。<3回>

 細野が鼻血を出した。プーンサワットの強烈なアッパーが細野の顔面にヒット。一瞬細野の上半身が前かがみになったが、下がることなく、左右のフック、アッパーで対抗する。互いに接近戦で細かいパンチの応酬。細野の顔面は血に染まっている。<4回>

 細野、プーンサワットともに、距離を保ったままの戦い。細野が左フックを命中させるも、決定打にはならず。<5回>

 プーンサワットは大きなフック、アッパーを繰り出す。細野も左右の連打で対応するがパンチに力強さがない。プーンサワットがロープに詰め連打を繰り出す。細野はやや手数が少ない。プーンサワットの表情にはまだ余裕がうかがえる。<6回>

 細野がプーンサワットをコーナーに追い詰める。左中心のコンビネーションがプーンサワットにヒットする。<7回>

 王者プーンサワットが得意のロープ際の接近戦に持ち込む。細野が反撃するも、パンチ数は圧倒的にプーンサワットの方が上回った。<8回>

 細野、プーンサワットともに距離を保ち、中間距離での打ち合いとなる。ほぼ互角の攻防を繰り広げる。<9回>

 ゴングから激しい打ち合い。プーンサワットは相変わらず大振りなフック、アッパーを出すが当たらない。細野は左右のフック、ストレートを繰り出し前に出るが、正確にヒットしない。プーンサワットの左、細野の右パンチが相打ちに。王者の左目も腫れ上がってきた。<10回>

 プーンサワットは離れての左右のワンツーが細野の顔面に当たった。左のボディーも的確に細野の脇腹をヒット。細野は疲れてきたか手数が減った。パンチのスピードも明らかにプーンサワットが上回っている。<11回>

 細野はガードを固め前に出る。左のジャブからワンツースリーが王者の顔面をとらえた。プーンサワットも下がらずに左アッパーを細野の顔面にヒット。王者はガードを下げて一発カウンターを狙う。お互い下がることなく打ち合いに応じる。<12回>

 両者ガードを固め、強烈なパンチの応酬となった。プーンサワットも足を止めてパンチを繰り出す。細野の左の強烈なボディーが王者の脇腹をとらえる。王者の左右のパンチが細野の顔面にヒットした。ここで試合終了のゴング。

 挑戦者細野は、王者プーンサワットに0-2(ジャッジ1人は引き分け)の判定で敗れ、王座奪取はならなかった。