鹿児島県指宿市役所に勤める公務員キックボクサーが12月8日、日本チャンピオンに挑戦することが2日までに決まった。勤務後と休日に、約40キロ離れた鹿児島市の練習場やジムへ通って鍛え、有給休暇を取って試合を重ねてきた。

 新日本キックボクシング協会フェザー級1位の瀬戸口勝也さん(30)。指宿市財政課に所属し、納税者のデータ管理などの業務をこなす。

 キックを始めたのは高校1年とキャリアは長い。鹿児島大を卒業し市役所に就職後、いったんリングから離れたが、夢を諦められず上司に試合出場を願い出た。役所内には異論もあったものの、兼業禁止に触れないようファイトマネーを受け取らないことを条件に認められた。

 2011年のタイトル戦では僅差の判定負け。ことし7月、現王者とのノンタイトル戦に勝ち、チャンスをつかんだ。

 試合を重ねるごとに役所内で知られるようになり、勝てばお祝いメールも届く。タイトル戦に向け、同僚からリングガウンと横断幕、応援団用のTシャツも贈られた。

 瀬戸口さんは「理解ある上司、先輩、同僚に出会えて本当に幸せ。技術的に向上したし、感情もコントロールできるようになった。絶対勝ちます」と意気込んでいる。