前WBC世界バンタム級王者・長谷川穂積(29=真正)の敗戦シーンを描いた兵庫・西脇市内の実家の壁画が、21日までにほぼ完成した。4月の11度目の防衛戦(4回TKO負け)で、現王者モンティエルに足を踏まれながら左フックを浴びる場面。元プロボクサーの父大二郎さんが知人の美術教諭に依頼していた。息子への叱咤(しった)激励の意味を込めたもので、過去に描かれた勝利シーンの横で異彩を放っている。大二郎さんは「穂積はあまり描いてほしくなさそうだったけどね。次の試合に勝てば、この壁画を見て何か思うこともあるでしょう」。長谷川の次戦は世界2階級制覇をかけ、11月26日にWBC世界フェザー級王座決定戦への出場が決定的となっている。