全日本の武藤敬司(47)の減量作戦が、ピンチに陥っている。24日の神奈川大会(横浜文化体育館)では、異例の階級ダウンでカズ・ハヤシの持つ世界ジュニア王座に挑戦する。ジュニアで戦うには、普段の115キロから105キロまで落とす必要があり、人生初の減量を行っていた。序盤は順調も、先週の九州巡業で十分な練習ができなかった上、接待も重なり、体重が1・5キロ増加した。「誘惑に負けちゃいけねえと思っていたが…ピンチだよ。今の体重?

 それはシークレットだよ!」。

 計画は完ぺきだった。桑原弘樹コンディショニングコーチの指導で食生活を一変。蒸した野菜やおでんなど、脂質が少ない食事をコンビニで調達する「コンビニ・ダイエット」を敢行。ペースダウンした今は、プールなどの2部練習で巻き返し中。計量失敗なら自腹で入場券を払い戻す約束だ。「今回はかかっているものが違う。こんなに緊張することはない」。