総合格闘家・石井慧(23=アイダッシュ)が、11月8日のK-1

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 MAX決勝戦(東京・両国国技館)にワンマッチで電撃参戦することが26日、明らかになった。対戦相手は元WKBFキックボクシングヘビー級王者アンズ“ノトリアス”ナンセン(27=ニュージーランド)に決定。対戦ルールは未定だが、石井本人が打撃強化を希望していることもあり、K-1ルールで戦う方向で検討に入っている。国内復帰2戦目がK-1でのファイトなれば、大きな注目を集めそうだ。

 石井がK-1の舞台に殴り込みをかける。現在、米ロサンゼルスで修行を続けているが、電撃的に国内復帰2戦目が決まった。その舞台は総合格闘技興行DREAMではなく、K-1。11月8日のWORLD

 MAX決勝戦で、アンズ“ノトリアス”ナンセンとスーパーファイトで激突する。しかも石井の希望により、K-1ルールでの対戦が検討されている。

 石井は9月25日のDREAM16でミノワマンと対戦し、国内復帰戦を飾った。しかし、試合展開で打撃よりも寝技の時間帯が長くなり、実戦でトレーニングを積んできたパンチを試すことができなかった。試合後は「(総合格闘家として)自分の成長には打撃面の強化が必要。K-1に出させてもらおうかと思います」と、K-1ルールでの試合を希望していた。その意向もあり、K-1と総合格闘技の両ルールに対応できるナンセンに白羽の矢が立ったという。

 ナンセンは日本で昨年9月、04年アテネ五輪柔道男子90キロ級銀メダリストの泉浩、今年4月にはエンセン井上と総合ルールで対戦しているが、もともとはキックボクシング出身で、WKBFキックボクシングのクルーザー級とヘビー級の2階級を制覇した実力者。「ノトリアス」(悪名高い)のニックネーム通り、ケンカばりの殴り合いを得意としている。井上には1本負けを喫したが、パワーあふれる打撃で泉をKOした。関係者によれば、ナンセン側ともK-1ルールでファイトする方向で交渉を進めていくという。

 石井にとってK-1ルールで試合が実現すれば格闘家としての幅も広がる。ナンセン戦でK-1ルールで好ファイトできることを証明すれば、12月11日のK-1

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 GP決勝戦への出場、さらには大みそかに控えるDynamite!!でもさまざまな相手とマッチメークできる可能性も出てきそうだ。

 石井の国内復帰戦となったミノワマン戦はDREAM16の瞬間最高視聴率で18・1%をマークした(ビデオリサーチ関東地区調べ)。昨年大みそかDynamite!!での吉田秀彦とのデビュー戦では判定負けという屈辱を味わったが、海外での試合経験を経て、ミノワマン戦も判定勝利。今回のMAX決勝戦もTBS系列でゴールデンタイムで放送される予定で、石井-ナンセン戦もメーン級の扱いとなる模様。最終決定はまだ先だが、石井がK-1初挑戦となれば、お茶の間の注目度もさらにアップしそうだ。