小嶋陽菜(28)が、涙からまさかの爆笑フィナーレで、自らの卒業コンサートを締めくくった。

 アンコールの卒業セレモニーでは、空中ブランコに乗って、純白のロングドレス姿で登場した。「『私はいつでも卒業できる』。そう思っていたのに、いざとなるとなかなかできなくて、1期生のあっちゃん(前田敦子)まりちゃん(篠田麻里子)ともちん(板野友美)たかみな(高橋みなみ)の卒業を見送ってきました」。涙ながらのスピーチに、もらい泣きするファンも現れた。

 「どうして私は卒業しないんだろうってずっと思っていました。その理由が今、分かりました。私はAKBが大好きだからです。正直この先、AKB以上に好きなものに出合えるか分からないけど、みんながいてくれるから次のステップに進みます。本当にみんな、いつもありがとう」。涙を流しながら、前田、板野、高橋、篠田麻里子、峯岸みなみ(24)の1期生メンバーと「夕陽を見ているか?」を歌った。

 数々の仲間を見送ってきた、卒業の定番ソング「桜の花びらたち」を歌い終えると、小嶋は現役メンバーたちを残し、ステージ裏へ移動した。しばらくして再登場すると、ステージ上に用意された気球に乗って会場出口へ移動。「今から、ちょっとミラノに行って来る! 時間がないの」と衝撃の告白をした。なぞのイケメン外国人男性にエスコートされ、会場の外に用意されたリムジンに乗り込むと、「グラッチェ(ありがとう)、AKB。バイバーイ」と言い残し、そのまま夜の街へと消えていった。

 「あの人、誰?」、「どこ行くの?」、「ガチなやつ?」…。あっけに取られるメンバー、ファンたち。ミラノへは仕事で行くと見られ、峯岸は「たぶん(演出ではなく)本当だと思う。打ち上げはないね。卒業まで、しばらく誰も会えないと思う」と説明した。