AKB48グループの5大ドームツアー東京公演2日目が23日、東京ドームで行われ、全チームが秋から順次、新公演を行うことがアンコールでサプライズ発表された。10月26日にNMBチームNが「ここにだって天使はいる」公演を行うのを皮切りに、来年8月9日のNMBチームB2まで、4グループ、全10チームのオリジナル公演初日の日程が発表された。

 メンバー253人が立つステージの場内画面に突然、「速報」の2文字が浮かび上がった。「あの男が動きだす。ブラインドタッチできないあの男が、一本指でキーボードをたたき始めた」。総合プロデューサー秋元康氏を連想させる言葉に続き、「新公演やるよ」のコメント。AKB48グループ総監督の高橋みなみ(22)は「やったー!

 メンバーも気合を入れて頑張りたい」と絶叫した。

 8年前、秋葉原の小劇場で産声を上げたAKB48グループにとって、劇場公演は最も基本的な活動。オリジナル公演は、チームの性格や方向性を決める重要なものだ。ユニット曲もメンバーの特徴などを把握した上で作られることが多いため、メンバーのモチベーションアップにもつながる。AKB48の選抜に入りながら、オリジナル曲をもらったことがないSKE48チームK2須田亜香里(21)は、うれしさで号泣した。

 48グループのオリジナル公演は、11年10月のチームK2「ラムネの飲み方」が最後。ほぼ全曲の作詞を担当する秋元氏が超多忙のため、昨年2月に始まる予定だったチームN新公演も無期限で延期されている。しかし、7日の京セラドーム大阪公演では、Nの公演曲「青い月が見てるから(仮題)」を披露。新公演近しをうかがわせていた。

 終演後、多くのメンバーが交流サイト「グーグルプラス」に喜びをつづった。HKTチームH穴井千尋(17)は「今なら空を飛べそうです!」と夢見心地。チームN小笠原茉由(19)は「新公演、本当にはじまりますように!」と、祈る気持ちを打ち明けた。【森本隆】