AKB48の4番目のチーム「チーム4」が、10カ月ぶりに再結成される。24日、同グループの全国ドームツアー東京ドーム公演3日目に発表された。所属メンバーは、同時に発表されたAKB48研究生から昇格した16人の若手メンバー。篠田麻里子(27)や板野友美(22)の卒業と合わせ、一気に世代交代が進むことになった。

 AKBが立つ東京ドームに、新風が吹いた。全出演者254人がステージに上がった瞬間。戸賀崎智信48グループ総支配人が登壇して、まずは研究生からAKB48メンバーへの昇格者を発表した。先月31日の札幌ドームで結成された研究生ユニット「てんとうむChu!」のメンバーでもある小嶋真子(16)、西野未姫(14)、岡田奈々(15)ら、ホープたちが次々と呼ばれる。2月に異性スキャンダルで研究生に降格していた峯岸みなみ(20)まで呼ばれると、4万2000人の観客は大興奮。結局、過去史上最多の16人が同時昇格を果たした。

 続く発表が、さらにファンを沸かせた。「昇格メンバーの所属先は『チーム4』」。同総支配人の言葉が意味するのは、今回の昇格者全員での新チーム結成だった。1年前の同じ東京ドームで消滅を発表、昨年10月に解散していたAKB内4番目のチームの再結成だ。西野は「全員で昇格できたらいいなって、何度も思っていたんです」と号泣。ほかの子たちも、昇格と、下積みを共にした仲間との新チーム結成の、二重の朗報に、全員で抱き合いうれし泣きした。

 異例の展開は、若手メンバーの努力の成果だ。今回昇格の13、14期研究生たちは、今年の劇場公演では、大島優子ら人気メンバーが出るA、K、Bの正規3チーム以上の評判を獲得していた。秋元康総合プロデューサーも「今は研究生公演に活気がある。将来が楽しみ」と注目していた。篠田、板野、秋元才加という人気メンバーが卒業する一方で、ファンの間では、若手への期待が高まっていた。

 世代交代を加速させる人事発表に、新キャプテンに任命された最年長の峯岸は「今まで知らなかったのがもったいないと思うぐらい、すてきなメンバーがいっぱい。その若い芽をつぶさないように、頑張ります」と、スターの育成係を誓っていた。【瀬津真也】