英BBCテレビ製作のドキュメンタリー映画「宇宙(そら)へ。」が8月21日の公開から2日間、全国一律で入場料500円になることが23日、分かった。大人も子供も500円で封切り作品を観賞できる大幅割引は、現行の入場料になってから初めて。宇宙開発事業で知られるIHI(旧石川島播磨重工業)が協賛し、基本料金(一般1800円など)との差額を負担する。

 ロケットや航空エンジン、発電機器などのIHI製品は、一般向けの広告をしないため、企業の認知度が低い。今年は、初の天体観測から400年目の世界天文年で、7月22日は日本で46年ぶりの皆既日食があった。宇宙への関心が高まっていることもあり、宇宙開発事業映画への協賛を決めたという。IHIの広報担当は「当社製の船外実験設備が今月、国際宇宙ステーションの日本実験棟『きぼう』に到着したこともあり、いいタイミングでした」と話した。