落語家の柳家小三治(70)を3年以上追い続けたドキュメンタリー映画「小三治」(康宇政=カン・ウジョン=監督)が、1年間のロングラン上映を達成することが3日、分かった。昨年2月21日の公開以来、ロードショーや自主上映、映画祭などで断続的に上映を継続。10年2月19~21日のあきた十文字映画祭(秋田県横手市)への出品が決まり、単館系のドキュメンタリー作品としては異例のヒットになった。

 この日から新春アンコール上映を始めた東京・ポレポレ東中野の担当者は「映画館で公開された作品で、1年間も上映が続くのは珍しい。本日(3日)の各上映回とも安定してお客さんが入っています」と話した。古典落語の名人として知られる小三治は、本題前の「まくら」だけで約1時間も笑わせるほどの話芸の持ち主。出演時の寄席の入場券が取りにくく、小三治の落語を安価で楽しめる映画の需要は高かった。

 最近の小三治は寄席を優先し、テレビ出演を控えてきたため、高座の舞台裏からプライベート、自身の人生観まで明かしている今作品は、貴重な映像集だ。1都1道2府24県で上映され、観客動員数は2万5000人を突破している。