60年代後半の人気グループ「ザ・タイガース」が、来年にも再結成する構想があることが10日、分かった。元メンバーのギタリスト森本タロー(62)が、都内で出演映画「苦い蜜~消えたレコード~」(亀田幸則監督)の初日舞台あいさつに参加。司会から「ザ・タイガース復活はどうなんですか」と聞かれ、「来年やろうと思っているんですよ」と構想を明かした。

 89年12月31日のNHK紅白歌合戦で「花の首飾り」と「君だけに愛を」を演奏して以来、22年ぶりの再結成が現実味を帯びてきた。ザ・タイガースはグループサウンズの王者として君臨した後、71年の日本武道館コンサートを最後に解散。しかしドラムス瞳みのる(63)以外の5人が“同窓会”と称して、81~83年に再結成した経緯がある。89年紅白歌合戦の昭和を振り返るコーナーに出演して以来、演奏で集まることはなかった。

 各自が多忙なソロ活動を続けており、来年の再結成プランは今後、煮詰めていくことになる。ボーカルの沢田研二(61)もメンバーの活動や心情に配慮しながらも、再結成には前向きの意向だという。

 森本は「この場所で言うと、ジュリー(沢田)とか(岸部)一徳があれなんですけど…。(復活については)聞かなかったことにしておいてよ。言っちゃダメかね。居酒屋と勘違いしちゃったよ」と苦笑い。森本目当ての中高年の女性客から拍手がわき上がり、ファンの声援も再結成を後押ししそうだ。