タレントのビートたけし(68)が5日、フジテレビ系「ワイドナショー」に初出演。芸能人がコメンテーターに起用される理由について、「本質の多くを知らないから、本質を突かないから便利だから」だと持論を展開した。

 冒頭、ダウンタウンの松本人志(51)が「これはまずい。たけしさんの言葉は重いから。俺が普段、偉そうなことを言っていたことがいかに薄っぺらいことがわかってしまう」などと、影響力も大きいたけしの登場についてコメントした。

 司会を務めるお笑いタレントの東野幸治(47)からワイドショー出演時に心掛けていることを質問され、たけしは、「オレは元経産省の古賀みたいに本質を突かないよ」と発言。3月27日放送の「報道ステーション」(テレビ朝日系)で元経済産業省官僚の古賀茂明氏(59)が政府関連の発言をし、騒動となったことを持ち出して、いきなり“たけし節”を展開。

 たけしの発言に出演者一同笑っていたが、たけしは「テレビで本質を突いたら、(管轄官庁から)はプレッシャーがかかるのは決まっている」と真剣に答えた。続けて、たけしは自分の発言を野球に例えて

「(本質をかすめる)チップだよ。(本質に)当たったかと言われたら、ファウルでしたと言い訳できる」と語った。

 さらに、テレビ局が芸能人のコメンテーターを使う理由について、「頭は切れるけど、本質の多くを知らないから、本質を突かないから便利だから」だと持論を展開した。たけしは「本質を突くと、政府からプレッシャーがかかる」といい、本質に触れる発言には慎重な姿勢を示している様子を伺わせた。