俳優桐山漣(30)主演の映画「群青色の、とおり道」(佐々部清監督、7月11日公開)の完成披露試写会が26日、東京・渋谷ユーロスペースで行われた。

 群馬県太田市の合併10周年記念事業として製作。ミュージシャンになる夢をかなえようと上京した主人公(桐山)が10年ぶりに戻った故郷で、家族や友人のぬくもりに触れる青春映画。

 この日は、桐山のほかに、共演の安田聖愛(18)、佐々部監督が参加。群馬県のマスコット「ぐんまちゃん」と、太田市のマスコット「おおたん」も激励に駆けつけた。

 桐山は佐々部監督に初めて会った際、まだ主役とは決まっていなかったことを暴露された。佐々部監督は主人公が劇中でギターの弾き語りをするので、「ギターと歌に注目していた」という。実際に会って、目の前で熱唱する桐山の姿を見てすぐに合格点を与え、「はい、ビールを飲みに行こうとなった」という。

 桐山は「そうだったんですか…」としばし絶句。その後で「あの時は、せめてサビまでは聞いて欲しかった」と笑顔で振り返り、「もしかしたら、ここに立っていなかったかもしれないんですね」と笑わせた。

 安田は「私はこの映画を2回見ました。感動できる作品です」とアピールした。