5月末をもって閉館する大阪松竹座の最後を飾るさよなら公演「御名残五月大歌舞伎」が2日、同所で初日を迎え、人間国宝の片岡仁左衛門(82)らが出演した。
公演は「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」の華麗な舞で幕を開け、昼の部と夜の部で6つの演目が上演された。
仁左衛門は夜の部「近江源氏先陣館(おうみげんじせんじんやかた)盛綱陣屋」に佐々木盛綱役で出演。敵味方に分かれた弟高綱とその息子小四郎をめぐる戦乱の世の無常さと心の機微を、円熟の演技で披露した。
また、大阪松竹座の閉館に寄せて、自身が監修を手がけた「當繋藝招西姿繪(つなぐわざおぎにしのすがたえ)」も上演され、中村鴈治郎、中村扇雀、片岡孝太郎、片岡愛之助、中村勘九郎、中村七之助ら大阪松竹座にゆかりのある東西の俳優が一堂に会した。
鴈治郎が代表で「本日はご来場誠にありがとうございます。今月で閉館となりいろんな思いはありますが、またこの道頓堀にやぐらが上がることを祈念して、大阪締めで締めくくりたい」とあいさつ。大きな拍手に包まれていた。
公演は26日まで。



