元ちとせ(36)が、戦後70周年に合わせ、平和への願いを込めたカバーアルバム「平和元年(へいわがんねん)」を発表することが3日、分かった。7月22日に発売する。

 2児の母であることが制作を決意する後押しになった。「戦後70年を迎える今年、『平和を祈る思い』『忘れない、繰り返さないという願い』をシンガーとして歌い継ぎ、母として残していきたい」という。

 フランスの五月革命で歌われた「美しき五月のパリ」や、かつて日本が侵略したアジアの風景を歌う「スラバヤ通りの妹へ」、沖縄戦の悲しみを題材にした「さとうきび畑」など、国内外の反戦や平和を願う歌などを選曲した。

 あがた森魚(66)作詞・作曲のデュエット曲「最后のダンスステップ」にはアルバムの趣旨に賛同した佐野史郎(60)が参加した。佐野は「60年代終盤から70年代初頭にかけて、思春期に心奪われた選曲にうならされた。歌い継がれてきた作品が、元さんの声で『今』の歌として新たに我々の胸に突き刺さります」と話している。元も「平和を思うきっかけになってくれれば」と話している。

<「平和元年」収録曲>

(1)腰まで泥まみれ 作詞・作曲=ピート・シーガー

(2)スラバヤ通りの妹へ 作詞・作曲=松任谷由実

(3)美しき五月のパリ 作者不詳 日本語詞=加藤登紀子

(4)ユエの流れ 作詞=桐雄二郎 作曲=須摩洋朔

(5)リリー・マルレーン 訳詞=片桐和子

(6)最后のダンスステップ 作詞・作曲=あがた森魚

(7)戦争は知らない 作詞=寺山修司 作曲=加藤ヒロシ

(8)死んだ男の残したものは 作詞=谷川俊太郎 作曲=武満徹

(9)ケ・サラ 訳詩=岩谷時子

(10)永遠の調べ 日本語詞=HUSSY_R

(11)死んだ女の子 作曲=外山雄三 編曲=坂本龍一

(12)さとうきび畑 作詞・作曲=寺島尚彦

※左から曲順、題名、作詞・作曲など