【釜山2日=近藤由美子】Hey!Say!JUMP中島裕翔(22)が第20回釜山映画祭「アジア映画の窓」部門に出品された初主演映画「ピンクとグレー」(行定勲監督、来年1月9日公開)の公式上映会に出席した。菅田将暉(22)、行定監督と登壇。JUMP山田涼介(22)直伝の韓国語あいさつを始めたが、緊張からか途中詰まった。「何だっけ」と苦笑いしながら携帯電話をチェック。無事に乗り切ると、客席から大きな拍手が起きた。

 初の海外映画祭で思わぬトラブルが発生した。前日に釜山入りしたが、爆弾低気圧の影響で飛行機が遅延。到着が約6時間遅れて開幕式のセレモニーに参加できず、レッドカーペットを歩けなかった。「悔しい気持ちもあるけど、こればかりは仕方がない。そんな簡単なものじゃないと思いました。また来られるように、次の作品で頑張りたいです」と前向きだった。

 わずかな滞在時間だが、菅田、行定監督と焼き肉を堪能。端正な顔立ちのせいか従業員女性に「ヨン様~」と言われ、熱い視線を送られた。菅田と散歩したり、趣味のカメラで風景を収めた。「少しは釜山の雰囲気を味わえたかな。満喫してます」と笑顔を見せた。

 700席のチケットは即日完売。若い女性が客席から携帯電話カメラや一眼レフで中島らを激写した。前日に到着した空港には約100人のファンが詰めかけた。映画祭常連の行定監督も「一番ファンが多かった」と熱狂に驚いた。中島は「海を越えてこんなに愛されているってすごく幸せなことだなと、身に染みました」としみじみと言った。