関西の人気ラジオ局エフエムCOCOLOが主催する野外ライブ「靱公園 MUSIC FESTA FM COCOLO~風のハミング~」が3日、大阪市西区の靱公園センターコート特設会場で行われた。

 同局でレギュラーDJを務めるスターダストレビュー(スタレビ)、KAN、馬場俊英がホスト役となり、藤井フミヤ、Kをゲストに迎えて5時間に渡るコラボステージを展開、約6000人の観客を楽しませた。

 藤井フミヤのパートでは、まずKとヒット曲「AnotherOrion」をセッション。ライブ前に飲みに行ったことを明かしたが、Kは「タクシーで送って下さってドキドキした。楽屋でも格好いい。そんなアーティストいないですよ」と1ファンの立場に戻ってコメント。続いてKANと名曲「白い雲のように」を演奏したが、KANから「同い年ですよ。福岡県(出身)、身長も同じくらい」と共通点を列挙されると、「俺たちエコカーみたいなもので燃費がいいんや」とうまく切り返し、仲の良さを見せた。代表曲「True Love」ではスタレビ根本要と熱唱。「要さんとの共演は楽。9割しゃべってくれるから。話をしていると、途中でおばちゃんに思えて来る」と紹介すると、根本は「俺は自分のことを聞き上手だと思っていたが、そう言われて初めて(口が達者なことに)気付いた」と会場を笑わせた。終盤5人のセッションでは、チェッカーズ時代のヒット曲「NANA」を勢いあるボーカルで披露したり、マウスハープで切り込んだりと、存在感を見せつけた。

 イベント「風のハミング」は、大阪では珍しい都心の屋外ライブだが、過去に悪天候で泣かされることが多かった。しかし5回目の今年は天気に恵まれ、抜けるような青空の下で開催。テニスコートの中央に設置された回転式ステージは客席に近く、「ピック投げ選手権」や「大喜利コーナー」など手作り企画も差し込まれ、終始アットホームな雰囲気に包まれた。

 この日のライブ音源や楽屋トークは10月10日、17日18時からエフエムCOCOLO「KANと要のWabi-Sabiナイト」と、同日19時からの馬場俊英「オーディナリー・ナイト」でオンエアされる。