故ホイットニー・ヒューストンさんの娘ボビー・クリスティーナ・ブラウンさん(享年22)の死をめぐり、恋人のニック・ゴードンさん(25)が殺人容疑で起訴される可能性が出てきた。

 米USウィークリー誌電子版など複数のメディアが報じているところによると、内部関係者が米国時間の5日夜、「ジョージア州の地検が、ニック・ゴードンを起訴することを目的に、秘密の大陪審を召集した」と明かしたという。

 US誌によると、地検はまだ具体的な起訴内容を決めていないが、殺人容疑で起訴を進めるつもりのようで、関係者は、「彼は間もなく起訴されるだろう」と語っている。さらに、地検は現在、殺人容疑での起訴が成り立つかどうか、法律専門家に相談している最中だという。

 検死事務所は先月25日、ボビーさんの死因が判明したと発表したが、裁判所側の命令により公開されていない。ボビーさんの父ボビー・ブラウンは弁護士を通じ、「私たちは、誰がボビーに危害を加えたか知っている。その名はニック・ゴードンだ」と、すでに名指しでコメントしている。 

 ボビーさんは今年1月、自宅の浴槽内で意識不明となって発見されて以来、昏睡状態となっていたが、7月26日に死亡。ボビーさんの法廷遺産管理人は、ゴードンさんがボビーさんの死を引き起こしたとして、4000万ドルの賠償金を求め訴えており、「事件当日、ボビーさんを殴り、有毒なカクテルを飲ませた上、意識不明にした」と主張しているが、本人は否定している。(ニューヨーク=鹿目直子)