歌手五木ひろし(78)が30日、大阪市内で、デビュー55周年を記念するコンサートツアー「『よこはま・たそがれ』から55年 五木ひろしアニバーサリーコンサート」の取材会に臨んだ。ツアーの最終公演となる10月6日、神奈川・よこすか芸術劇場まで全国12カ所で開催される。
1971年(昭46)、「よこはま・たそがれ」で「五木ひろし」として再デビューしてから55年。昭和、平成、令和と時代をまたいで歌い続けてきた五木は、節目のステージで、ファンと歩んだ軌跡を改めて届けていく。
最近、強く心を動かされた出来事についても語った。「世界のナベサダ」ことサックス奏者・渡辺貞夫(93)が今も現役で演奏を続けているという記事を読んだといい、「ナベサダさんは現役でサックスを吹いている。びっくりした」と話し、「サックスを吹くというのは、歌と同じように息を使います。息が出なかったら、ボサッと鳴りませんからね」と、同じ“息”を操る表現者としての共感をにじませた。
さらに自らの歩みを振り返りながら、「55年なんて言ってて、ああ、なんかちっちゃいなと思って」と笑わせ、「上には上がいる。少しでも近づきたい」と力を込めた。90代まで歌い続けるという新たな目標を掲げ、今後もステージに立ち続ける覚悟を示した。
演歌を取り巻く環境が変わる中でも、思いは揺るがない。「演歌の火を消したくない」。そう言い切った五木は、積み重ねてきた歌の歴史とともに、次の世代へとつなぐ責任も胸に、アニバーサリーイヤーのツアーに臨んでいる。



