SPEED上原多香子(32)が7日、東京・サンシャイン劇場で開幕した舞台「くちづけ」で本格的な仕事復帰を果たした。

 昨年9月、夫のヒップホップグループET-KINGのTENNさんを亡くした。活動休止状態が続いていたが、1カ月の及ぶ稽古をへてこの日、出演舞台が初日を迎えた。

 作品は実話がもとになっており、知的障がい者のグループホームを舞台に親子の絆や人の優しさを描いている。

 舞台の作・演出も務め、上原の兄役も演じる宅間孝行(45)は、見どころについて「いっぱい笑いどころ、泣きどころがある」と言い、「特に(上原との)2人のシーンがいい」と胸を張った。上原について、「いい芝居をする。踊っているだけじゃない。泣かせるぞと。名優です」とほめちぎった。

 復帰が注目された上原は「初日を迎えられた喜びでいっぱいです」と控えめに話した。SPEEDメンバーの今井絵理子と島袋寛子からは「頑張ってね。見に行くね」と言われており、「見てくれたらうれしい」と話した。

 全国9カ所で上演される。出演は、金田明夫、大和田獏、かとうかず子、柴田理恵、森田涼花、中村有沙ら。