俳優唐沢寿明(52)女優小雪(38)らが5日、都内で主演映画「杉原千畝」(チェリン・グラック監督)の初日舞台あいさつに出席した。第2次大戦中、リトアニアでユダヤ人難民たちに日本行きのビザを発給し続け、6000人の命を救ったとされる実在の外交官を演じた。期待と不安で迎えた初日に、唐沢は「感想は怖くて聞けません」と本音を漏らしたが、温かい拍手を受けると安堵(あんど)の表情を浮かべた。
撮影は昨年秋、ポーランドで行われた。撮影の裏話を聞かれた唐沢は、作品PRのため出演ラッシュだったバラエティー番組の乗りで、三枚目モードを全開にした。関東軍の将校を演じた塚本高史(33)については「好青年なのに、撮影に入ると、いつか監督を撃つんじゃないかと思った。朝までずっと『撃てー! 撃てー!』ってやってた」。小日向文世(61)が「撮影が朝から晩までで、観光できなかった」とぼやくと、唐沢は「毎日、彼はTシャツ屋さんに通ってました。『Tシャツ屋知らない?』って。小雪さんはほとんど観光してたね。僕らは毎日、死ぬ思いで撮影をしていました」と、ぼやきを重ねて爆笑を誘った。
それでも、ロケ現場での唐沢は、役に打ち込むまじめな一面を見せていたという。小日向は「冗談をたくさん言うけど、今回現場に入ったら静かで、冷静沈着な杉原千畝さんに入ってたんだなと思った」と明かした。唐沢と15年来の付き合いで、妻を演じた小雪(38)も「唐沢さん、本当に寡黙で、こんな一面もあるんだと思った」と驚いていた。



