近藤真彦(51)がNHK紅白歌合戦の白組トリに内定したことが12日、分かった。近藤がトリを務めるのは初めて。紅組は、松田聖子(53)が2年連続で務めることが内定した。ともに35周年の記念イヤー。今年の紅白は、80年代からトップアイドルとして走り続けてきた2人で締めくくられる。

 12日夜、東京・日本武道館で、35周年記念ツアーの最終公演を成功させた近藤に吉報が届いた。19年ぶりに出場する紅白歌合戦で、白組最終歌唱となるトリの大役を任されることになった。10回目の出場となるがトリを務めるのは初めて。今年は、ジャニーズアイドルが過去最多となる7組がステージに立つ。ジャニーズ事務所の筆頭格として、存在感を示す形となった。

 レーシングチーム代表の顔も持つが、今年は音楽活動にも精力的に取り組んだ1年だった。「ギンギラギンにさりげなく」「愚か者」など、作家伊集院静氏(65)が作詞した全24曲を新録音した初のセルフカバーアルバム「三十五周年 近藤真彦×伊集院静=二十四曲」を誕生日となる7月19日に発売。これに合わせて全国ツアーもスタートさせた。今月9日には、伊集院氏作詞の35周年記念シングル「大人の流儀」も発表。各局の音楽番組にも積極的に出演している。

 関係者は「一世を風靡(ふうび)した80年代から活躍を続ける実績や知名度、人気は抜群。誰もが口ずさめるヒット曲も多い。記念イヤーの活動も話題になり、今年の白組トリに最もふさわしい歌手」と話す。近藤は、紅白出場者発表後の今月上旬、トリを期待する声もあると水を向けられると「話が来たら断る材料は何にもないから、やらせていただくかも知れないけど、さりげなくいきたい」と話していた。

 白組司会はV6井ノ原快彦(39)。近藤を筆頭にSMAP、TOKIO、V6、嵐、関ジャニ∞という人気グループが勢ぞろい。Sexy Zoneの3年連続トップバッターも濃厚でジャニーズ勢が白組を盛り上げる。

 紅組トリは、近藤と同じ35周年を迎えた聖子に内定した。今年は出場19回目で紅組トリを2年連続で務めることになった。今年は35周年記念ツアーなどを行い、今月9日にベストアルバムも発売した。昨年の紅白では全出場者の最終歌唱となる大トリを務め、歌手別視聴率1位(関東地区)となる47・5%を記録。2年連続の大役は実績も高く評価された形だ。関係者は「文句なくトリにふさわしい方。近藤さんと同じ35周年のアイドル対決で、視聴者をくぎ付けにしてほしい」と期待を寄せている。