土屋アンナ(31)が主演舞台の稽古に参加せず、公演が中止になったとして、甲斐智陽プロデューサーが約3000万円の損害賠償を請求した民事訴訟の判決が25日、東京地裁であり、土屋側に不法行為がなかったことが確認され、甲斐氏側の請求は棄却された。

 舞台は、13年7月に上演予定だったが、制作側が原作者に舞台化の許諾を得ていないと知った土屋が、12回の稽古のうち10回を欠席するなどして、公演は中止となった。

 甲斐氏側は同8月、公演中止は土屋の稽古無断欠席が原因として、損害賠償を求める訴訟を起こした。東京地裁は、14年12月に解決金200万円を払う和解案を提案したが、甲斐氏側が拒否。土屋側も、甲斐氏が動画サイト上で発表した楽曲「ANNA」が名誉毀損(きそん)にあたるとして甲斐氏を反訴していた。これについても判決が言い渡され、名誉毀損の成立が認められ、甲斐氏に33万円の損害賠償の支払いが命じられた。

 この日、甲斐氏が出廷したが、土屋は姿を見せなかった。