歌手岩崎宏美(67)が29日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで「デビュー50周年記念コンサート~永遠のありがとう~グランド・ファイナル!」を1500人のファンを集めて開いた。
昨年4月25日のデビュー50周年の日から、20会場で2万人を集めたツアーの集大成。「聖母たちのララバイ」「ロマンス」「シンデレラ・ハネムーン」など4カ所のメドレーを含む、全38曲を歌い上げた。
開演前に会見した岩崎は「半世紀歌ってきた50周年なので、1曲でも多く皆さんにお届けしたいということで、4カ所のメドレーを作って38曲歌っています。本当に盛りだくさんで、でも名曲ばかりですので、知らない方にもお楽しみいただけるメニューになっていると思います」と自信を見せた。
50周年記念の歩みを振り返って「去年の4月25日が記念日で、あの日を迎える時は本当にドキドキしました。50年というのは、こんなに私にとって重いのかかと、その当時は思いました。けれども、あの日を境に過ぎてしまったら通過点だということが分かりました。こんなすてきな折り返し地点に立てて、この先歩めるってことがこれからの自信にもつながると思います。声も変わっているし、昔の歌を歌う時に同じようには歌えませんが、今の声で楽しみながら歌っているので、続けてきてよかったと思っています」と笑顔を見せた。
50周年記念のツアーでは、親衛隊の存在に支えられた。「35周年の時に再結成した親衛隊が、いまだに元気で、みんなどんどん盛り上がっていってるんです。同じ世代の方もいれば、すごいお若い方もいます。みんな、すごく楽しんでくださるんですよ。今日も、多分100人以上、来るんじゃないかな。黄色の鉢巻きで『アイ・ラブ・ひろみ』って書いてある同じTシャツを着てるんです。私は今日午前11時半に会場に入っていますけれども、彼らは午前10時から会議室で練習しているらしいんです。ものすごい真面目なんです。で、終わった後もインスタとか見ていると、みんなすごくいいもの食べているし、大人の遠足を楽しんでいる彼らを見るのもね、すごく幸せだと思います」と話した。
昨年の大みそかには37年ぶりにNHK「紅白歌合戦」に出演した。「なんか去年と今年、私、天中殺だったらしいんですよ。なのに、いいことばっかりでしたし。ただ、天中殺の時には、自分から仕掛けちゃいけないっていうことがあったみたいなんですね。でも、仕掛けられたことばっかりだったので、本当によかったと思います」。
そして、紅白について「あまりにも日にちが空きすぎちゃっていたので、竜宮城に行った浦島太郎状態でしたね。後ろにバンドもいないし、ほとんどいつもテレビで見ている人ばっかりだし。だから昔の人たちに会うとなんかホッとしたり。でも、年末をあそこの舞台で歌い納めできたっていうことは、本当にいい年の締め方でした」。
6月24日には4枚組のBlu-rayボックスセット「岩崎宏美『NHK プレミアム Blu-ray BOX』」がリリースされる。紅白歌合戦のデビュー時から、昨年歌った「聖母たちのララバイ」、そしてNHKの番組で歌う姿が収録されている。「全部1つのものの中で見えるっていうのは厳しいものもあります。岩崎宏美の顔の変わり方もそうですし、髪形も途中はおでこ全開だったり、結婚してた時はこんな髪形だったんだとか、もうびっくりするような。自分では覚えてませんから」と振り返った。
67歳を迎えたが、歌への意欲は衰えていない。「体が楽器なので、とにかく普通に起きて目覚めて、声が出るかどうか分からない。眠れるかどうかが、もう勝負なんです。歌っている限りは、これがずっと続けられていくのかなと思っています。年を重ねたことによって、昔の歌もまた変わってきました。あと、途中、声帯のポリープの手術を2回しているんです。たかだか声帯にできたポリープなんですけどもね。めちゃくちゃ体がくたびれていても、声が元気だと元気でいられる、乗り越えられるんですよ」。
そして「一番大切にしてきた、声と人への思いみたいなものは大事にしてきたつもり。そこがずっと大事に守られてきたから続いたのかなと。周りに本当に親身になってくれるスタッフだったり、友達がたくさんいるので助けられています」と話した。
今の宝物は、36歳になった長男の息子だ。「私、孫ができたので、まだ2歳なんですよ。信じられないぐらいかわいいので、彼がもっともっと大きくなって成人する姿を見たいなと思っているので、できればそこそのぐらいまで歌っていられたらいいなとは思っています」。過去2度の離婚、3度目の結婚については「今のところ、何も影も形もありません」と笑った。
◆岩崎宏美(いわさき・ひろみ)1958年(昭33)11月12日生まれ、東京都出身。75年4月25日「天まで響け!!岩崎宏美」のキャッチフレーズで「二重唱(デュエット)」でデビュー。2作目の「ロマンス」で数々の新人賞を受賞。「センチメンタル」「すみれ色の涙」「万華鏡」「聖母たちのララバイ」など数多くのヒット曲を歌う。「NHK紅白歌合戦」には75年以降、計15回出場。157センチ。血液型B。



