ロックバンド「ゲスの極み乙女。」が、予定していた映画主題歌の提供が取りやめになったことが5日、分かった。アニメ映画「クレヨンしんちゃん 爆睡! ユメミーワールド大突撃」(高橋渉監督、4月16日公開)の主題歌を担当することが内定していたが、ボーカル川谷絵音(えのん=27)をめぐる不倫疑惑騒動の影響で、これが消滅した。

 関係者によると、昨年12月に同バンドが主題歌を提供することで準備が進められていたが、今年1月に入って、川谷とベッキー(31)の不倫交際疑惑が「週刊文春」で報じられた。その後もLINE(ライン)を使った2人のやりとりとされる内容が再び報じられ、疑惑をいっそう深める言葉がつづられていた。ベッキーはレギュラー番組の出演を全て見合わせるなど、現在は活動休止状態に陥っている。

 こうした事態を重くみた映画「クレヨンしんちゃん」の製作陣は協議を重ねた結果、子供や家族連れのファンが多い作品に不倫騒動はふさわしくないと判断。主題歌の依頼を取り下げた。関係者によると、同バンド側もこれを了承したという。代役には、ケツメイシを含め、複数のアーティストの名前が挙がっている。

 ゲスの極み乙女。は昨年ブレークした人気バンド。先月13日に発売したアルバム「両成敗」がオリコン週間ランキングで初登場1位となるなど、セールス面で好結果を残す皮肉な状況となっている。

 「クレヨンしんちゃん 爆睡! ユメミーワールド大突撃」は夢の世界を舞台にドタバタ劇が展開する内容。劇団ひとり(39)が初めて脚本を手掛けたことも話題になっている。